So-net無料ブログ作成

翁14 とうとうたらり [翁]

摩多羅神.jpg
摩多羅神

翁14 とうとうたらり

・「申楽延年記」
 祇園精舎の落成式の折、釈迦の説教を妨げる邪悪な敵を弟子たちによる66番の物真似
 によって沈めたという故事に習い、聖徳太子が66番の物真似をを秦河勝に命じ、それ
 によって国は治まり人々の寿命も延びた。

・これを読んだ村上天皇は、申楽をもって天下泰平の祈祷とすべきと秦氏安に命じ、66
 番の申楽を紀権守とともに紫宸殿で演じさせた。そののち、66番は一日で演じられな
 いので、氏安がこの中から3番を選び式三番の形とした。
 秦氏安は河勝から300年後の子孫であり、河勝以来宮中の楽人となっている。

・村上天皇よりさらに300年後、御嵯峨院の時代、村上天皇の残した16章の謡い物を、
 円満家が体裁を整え「翁」とし演じたのが、現在の能の始まりとされる。

・「猿楽傳記」
 御嵯峨院の御宇に、往昔村上帝の御文庫に収め置き賜いし十六章の謡物の次第、叡聞に
 達し置きたるを思召出され、謡舞うべきものなりとて上代よりの楽人の頭人たる、大和
 円満が家の者に給ふ、
 故に音曲の鳴り物を添えて今の能を始めたり、
 この円満の家といふは、聖徳太子、倭国の音楽舞楽を定め給うとき、河勝大臣をもって、
 其事に預かしめらるるに付き、子孫へ伝えて代々樂頭たり、
 故に今円満に謡舞うべき由を迎有し、河勝大臣の時より円満猿樂の家にて、「とうとう
 たらりの翁渡し」、家に伝うるをもってその吟聲は僧家に「伽陀」という呪讃の吟聲を
 元として、写し来る所也、是太子の神道集合を始め給うによる也
 円満が是をはじめてより、前に「さし」、「次第」の分断を添え、跡に「論義」、「切
 り」謡までの文句を足し、今の一番謡と成事珍しく、・・・・・

・記録による翁の発祥
 御嵯峨院の時代、円満家が、家に伝わる「とうとうたらりの翁渡し」を、僧家に伝わる、
「伽陀」という呪讃の吟聲を元として、体裁を整えた。


翁 とうとうたらりたらりら。たらりあがりいららりどう。
地 ちりや たらりたらりら。たらりあがり ららりどう。

翁 所千代までおはしませ。
地 我らも千秋さむらはふ。
翁 鶴と亀との齢にて。
地 幸、心に任せたり。

翁 とうどうたらりたらりら。
地 ちりや たらりたらりら。たらりあがり ららりどう。

千歳 鳴るは滝の水。鳴るは滝の水、日は照るとも。
地  絶えずとうたり。ありうどうどうどう。
千歳 絶えずとうたり。常にたうたり。

・元歌と思われる風俗歌 梁塵秘抄
 滝多かれど、嬉しやとぞ思ふ、鳴る滝の水、日は照るとも絶えでとうたうやれこっとう

≪千歳舞≫

千歳 君の千年を経ん事も。
   天津乙女の羽衣よ。鳴るは滝の水、日は照るとも。
地  絶えずとうたり。ありうどうどうどう。

≪千歳舞≫

地 総角やとんどや。
翁 ひろばかりやとんどや。
地 まいらふれんげりやとんどや。
翁 千早振、神のひこさの昔より。久しかれとぞ祝ひ。
地 そよやりちや。とんどや。
翁 千年の鶴は。万才楽と歌うたり。また万代の亀は。甲に三極を備えたり。
  天下泰平国土安穏。今日のご祈祷なり。ありわらや。なじょの翁ども。
地 あれはなじょの翁ども。そやいづくの。翁ども。
翁 そよや。

・元歌と思われる催馬楽 総角の歌
 あげまきやとうとう
 ひろばかりやたうたう
 さかりてねたれども
 まろびあいにけりたうたう
 かよいあいにけりたうたう

≪翁舞≫

翁 千秋万才の。喜びの舞なれば。一舞まおう万才楽。
地 万才楽。
翁 万才楽。
地 万才楽。





nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

メッセージを送る

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。