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井筒05 飛鳥の聖水 [井筒]

井筒04ソーマスートラ.jpg
ヒンドゥー教シヴァ神殿のソーマスートラ

井筒05 飛鳥の聖水

頭に聖水を注ぐ灌頂の儀式は、ヒンドゥ―教や仏教で行われるが、宗教には聖水が欠かせ
ない。水のもつ清めの力が抜きんでている故だろう。
聖水はどの様に得られるのだろうか。川や海で簡単に手に入る水であれば希少性がない。
人々を魅惑しそれを持つ者の権威を高める特別な水でなくてはならない。

ヒンドゥー教の聖水の生成には、寺院内の祠堂のリンガとヨニが使われた。
祠堂は回廊で囲まれた寺院内の中央の高い塔で、その中央にリンガとヨニが据えられた。
リンガは、男根を象徴し、ヒンドゥー教の至高神シヴァ神の化身とされる。
ヨニ は、女陰を象徴し、シヴァ神の妃ドゥルガーの化身とされる。
ヨニは石造の四角い土台に四角い穴が開いており、円柱形の石造のリンガが差し込まれて
いる。(リンガとヨニは、1個セット2個セット3個セットと色々ある。)
リンガの頭頂部から聖水が注がれ、ヨニに集められ、ヨニを通過する。
ヨニ上部の嘴型の部分から流れる様式と、ヨニの基底から流れる様式がある。
ヨニから流れ出た聖水は、ソーマスートラという地中に埋められた細い樋を通り、北側排
水溝に流れ出る。排水溝にはマカラ(魚)の形の石造の水盤が設置されることが多い。
さらに聖水は細い溝をとおり、聖なる濠バライへと運ばれる。

リンガとヨニは神と神との合体であり、世界の創造であり、祠堂は子宮である。
聖水は宇宙が創造されたように神々の合体によって神の子宮から生成される。

飛鳥京の聖水装置.jpg
飛鳥京の聖水装置

出水の酒船石はヨニとソーマスートラであり、元々ヨニの上にはリンガが乗っていたもの
と考える。
平成12年に発掘された亀形石造物、小判型石造物もソーマスートラと考える。

リンガとヨニ.jpg
リンガとヨニ

リンガの形状は三層構成になっており、一番下が正方形、真ん中が八角形、上が丸い棒状
で、ここに神や仏が彫り込まれていたりする。
益田岩船は、巨大なヨニであり、正方形の二つの穴の部分にはリンガが差し込まれていた
のではないだろうか。(2個セットのパターン)ここで生成された聖水が地下水となり麓
で聖水として汲まれたのではないだろうか。

飛鳥京の聖水が、仏教のものか、ヒンドゥー教のものか、ゾロアスター教のものか知る術
はないが、水をめぐる遠い記憶が、長い旅路の果てに、微かに蘇ってくるような気がする。



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