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廃墟にて [精霊の家]

設計した建物と無残な再会を果たす時ほど切ないものはない。「融」は建築家にとってはリアルな能だ。世の中が不景気になればかつての栄華も夢となり、贅をつくした家とても手入れもされずにゴミ屋敷と化す。建物は物質なので見たとおりの状態なのだが、空間とは目には見えず感じるものである。人は壁や天井や床があることは知っていても、その空間を理解していることは滅多にない。空間は光と空気で出来ているから。そしてその目に見えない空間に己の存在の全てを捧げているのが建築の設計者。廃墟の中に残る空間という気配が、その家の生活と出来事の全てを語ってくれる。幸福な家、不幸な家、生まれたときはどちらも祝福に満たされていたはずなのに。設計者からの提言。お掃除をして家をピカピカにしてあげてください。家を大事にしてあげれば、家はあなたを必ず守ってくれます。
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