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イサクの燔祭 [翁]

人の祖先はずっと長い間、生きることすなわち食べる事であった。
森の中で毒蛇に咬まれ、狼に追われ、熊に食べられる危険に怯えながら暮らした。
神の創造した世界の中では、人は食物連鎖の一部であり、食材の一つでしかなかった。
創造や生産が神のみに許された行為であった時代、人は神の前に平伏し命乞いをした。
食物連鎖の頂点に君臨する神は、最も旺盛な食欲の持ち主であり、
お腹が空けば嵐を呼び火山を噴火させ、多くの命を奪い食した。
神はずっと長い間、人食いの神であった。

旧約聖書「創世記」22章第1~19節
アブラハムはゲラルの王アビメレクと契約を交わした後の事であった。
奇跡の業によって生まれた息子イサクを生贄として捧げよと神が直々に命じたのである。
次の朝早く、アブラハムはロバに鞍を置き、捧げものに用いる薪を割り、二人の若者と
息子イサクを連れ、神の命じられた所に向かっていった。
神が命じたモリヤの山を登る最中、父子の間で燔祭についての短い会話が交わされる。
イサクは捧げものの子羊が無いことに戸惑うが、アブラハムは多くを語らない。
イサクは自分が燔祭の子羊であることを認識していた。
しかし彼は無抵抗のまま父に縛られ祭壇の上に載せられるのであった。………

神が燔祭を命じた動機
・アブラハムの信仰心を試すため
・燔祭の場所モリヤの山(=神殿の丘)が神聖な地であることを示すため
イスラエル民族から人身御供の習慣を絶つため

イサクの燔祭が示すもの
ユダヤ教  :イサクを聖別する儀式の執行の指示にすぎない
キリスト教 :神に捧げられる至上の犠牲=神の子羊=キリスト
イスラム教 :犠牲祭
ギリシャ神話:アガメムノーンと娘イピゲネイア

古事記
高天原を追放されたスサノオは、出雲国の肥河の上流鳥髪の降り立った。
箸が流れてきた川を上ると、美しい娘を間に老夫婦が泣いていた。
その夫婦は大山津見神の子のアシナヅチとテナヅチであり、娘はクシナダヒメといった。
夫婦の娘は8人いたが、年に一度高志からヤマタノオロチという8つの頭と8本の尾を
持った巨大な怪物がやってきて娘を食べてしまう。
今年もヤマタノオロチが来る時期が近づいたため、最後に残った末娘のクシナダヒメも
食べられてしまうと泣いていた。………

高木敏雄「日本神話伝説の研究」
凡ての水界と空中界とまだ人類の勢力範囲になっていない陸界の一部分とは神の領域である。
人類社会の発展は、この神の領分の縮小圧迫である。
領分の縮小圧迫は神に対する侵害である。
此の侵害に対して、神は相当の防御手段をとる事もあれば、相当の犠牲を人類から得て満足
することもある。この場合に人の生命又は身体が犠牲にされると、其処に人身供犠という
現象が生ずるのである。
………
此種の犠牲は、人類社会と利害を異にする、あるいは人類社会の外にある邪神に対する犠牲
であって、内にある神、すなわちある種族・部落の守護神のような神に対する犠牲とは全然
その性格が異なっている
後者の祭祀は、年々定まった季節又は月日に行われる。慣例によって神聖となった、厳重な
時として面倒臭い儀式の下に行なわれる祭祀である。
この祭祀の一個の必須条件として人身供犠が行われるが最も狭い意味での人身供犠で人類の
宗教史上の減少として甚だ重要なるものの一つである。(坂戸明神)


縄文の遺伝子 [翁]

45億年前に地球が生まれ、1億年前に人類が誕生した。
人類はアフリカ大陸で誕生し、シナイ半島からアラビア半島を経てヨーロッパ大陸、アジ
ア大陸に広まっていったとされている。
中国人は、中国人の祖先は人類共通の祖先とは異なると信じていたようだが、遺伝学上の
調査により、やはり共通の祖先に帰結した。
アメリカ大陸や太平洋やオーストラリアやニュージーランドの先住民のようにアフリカか
ら海で遠く離れた地域まで含めて共通の祖先を持つ。

日本人の祖先も幾世代に渡り基本的には徒歩でアフリカから来たということだ。
石器時代の遺伝子、縄文の遺伝子も絶滅することなく、現日本人の弥生の遺伝子の中に残
されている。大陸において戦争が民族の淘汰を容赦なく進めたのに対し、日本列島に辿り
ついた人々は戦争による民族殺戮をおこさずゆっくりと融合していった。
王朝の交代が民族の交代であり、前王朝の民族の駆逐絶滅を繰り返した中国に於いては、
現中国人と孔子や諸葛亮孔明や李白との間には文化的民族的断絶がある。
朝鮮半島に於いては中国王朝の栄枯盛衰に翻弄され、ついに民族的自立を築けなかった。
日本列島が中國という巨大国家から文化的影響は受けても、海を隔てているという地政学
上の理由によって、古い民族の血と文化を守り、その延長線上に近代文明を築いたことは
奇跡に近い。

日本列島の人口の推移
8000年前  2万人 北日本中心 7300年前鬼界火山爆発南日本貝文文明壊滅
5000年前  8万人
4300年前 26万人
縄文晩期    8万人 BC1056寒冷化で縄文文明壊滅
弥生時代   60万人 西日本中心

縄文人はバイカル湖南東部のシベリア最大の少数民族ブリヤート人で、遺伝子的に完全一
致する人はマクソホン村村民と言われている。人類がシベリアに進出したのは3~4万年
前であり、2万年前頃にはシベリア各地に拡散している。
北海道千歳で約2万年前の細石刃が発見されているので、人類はシベリア経由で、気候変
動で南下するマンモスを追いかけて2万年前には北海道には到達している。
原日本人(旧モンゴロイド)は3~2万年前にかけて誕生したといえる。
(ブリヤート人は現日本人と非常によく似た顔立ちをしており、原日本人と言われるアイ
ヌ人とも琉球人とは似ていない。)
縄文人は森に集落を作り定住し、海を越えて交易を行い(人類は3万年前には筏や丸太船
を作っている)1万年に渡り繁栄を続けた。
九州を中心に栄えた貝文文明は7300年前の鬼界火山爆発により灰に埋もれた。
縄文晩期、中國が春秋戦国時代に入ると、中國北部から朝鮮半島経由で、揚子江河口
浙江省周辺の漁猟民は東シナ海経由で弥生人が(新モンゴロイド)渡来し、日本列島の
人口は西日本を中心に拡大した。

日本人の遺伝子
D 型 34.0% バイカル湖西部  6万年前   中央アジア最大・米大陸
M7型 15.0% 揚子江流域    4万年前
B 型 15.0% 中国南部     6万年前   環太平洋
G 型  7.5% シベリア東部   3万年前   朝鮮・中国・中央アジア
A 型  6.0% バイカル湖周辺  2~3万年前 ベーリング海峡経由北米先住民
F 型  5.0% 東南アジア    4~5万年前 東南アジア最大
M9型  3.4% ヒマラヤチベット 4万年前   中央東アジア
CZ型  3.2% 満州北部     3~4万年前
N9型  7.0% 中国南部     2~3万年前 渡来人に多い
その他  3.9%                 秋田県・白人と同じも

古代血統Y染色体D系統
日本人はY染色体D系統を高頻度で持つ民族であり、Y染色体D系統はチベットや中近東
の人だけが持つ。朝鮮半島・中国は南方系O系統であり、D系統はない。
D系統は地中海沿岸や中東に広く分布するE系統の仲間であり、Y遺伝子の中で非常に古
い系統である。D系統のうち、チベットはD1、東南アジアD3系統であるが、日本人は
D2系統であり、アイヌ人の88% 沖縄人の56% 本土日本人の42~56% チベ
ット人の33%である。
D系統は縄文人特有の遺伝子であり、古モンゴロイドは白人種から枝分かれしたばかりの
古い黄色人種であり、寒冷化非対応のため人類学上は白人と黄色人種の中間とされる。

日本列島の近隣諸国にまったく存在しないY染色体D2が現代の日本人の高い割合で存在
している。Y染色体は父系遺伝子の為、民族戦争の敗者となった側のY染色体は子孫に残
りにくい。日本列島に於いては原日本人が渡来人に抹殺されることなく、渡来人が原日本
人である縄文人の社会に同化していった、縄文社会組織の中に渡来人が先進技術とともに
受け入れられ、婚姻によって弥生の支配者階級へと変化していったが、日本の縄文社会も
緩やかに弥生社会へと変化していったのであって、大量の渡来人や征服はなかったことが
非常に古い民族としての日本人の特性を形成したと考える。




物部神道 [三輪]

■石上神宮(物部神道)の歴史

ニギハヤヒが天から授かった十種神宝を、子ウマシマジが天皇に献上した。

244 (祟神7)石上神宮、大和盆地中央東寄り龍王山の西麓、布留山北西麓に創建。
        武門の棟梁たる物部氏の総氏神。
        (大田田根子によって大物主が祀られる。)
557(用明2)蘇我氏(仏教推進派)と物部氏(排斥派)が天皇後継者(宗教戦争)
        争い。厩戸皇子(13歳)の呪術により、守屋死亡。
674(天武3)忍壁皇子に石上神宮の武器を磨かせ、各々の家に返還。
平安時代    白河天皇、神嘉殿を寄進し、拝殿とする。
中世      興福寺と抗争
戦国      織田尾張勢乱入社頭破却、神領没収、衰退。
   (明治4)官幣大社
   (〃16)神宮号復号

■布留遺跡
旧石器・縄文・弥生・古墳時代の複合遺跡で現在は天理教関連施設の下にある。
布留川をはさみ東西2キロ南北2キロに居住地・祭祀場・生産工房がある。
特に栄えたのは縄文と古墳時代、継続した集落の出現は弥生時代。

古墳時代は、首長の館・工房・祭祀場が作られ、物部氏による繁栄。
※円筒埴輪・土器・祭祀用滑石製玉・土師器高坏・小型壺

5世紀には韓半島経由の渡来人による鍛冶工房群 
    他に南郷遺跡(葛城)・大県遺跡・森遺跡あり
※武器・農機具など実用鉄器の本格生産、初期大和王権の主要鍛冶工房 大型鉄器
※弥生時代から続く祭祀に使う玉造工房の工具 祭祀の鉄 小型鉄器

■振魂神法
「ふつ」「ふる」は神剣が空を切る音。
鎮魂の神法
「ひふみよいむなやこたり、ふるべふるべゆらゆらふるべ」

■物部神道の前後
100 出雲王朝終焉 製鉄神 鍛冶祭祀 荒神谷に銅剣・銅矛・銅鐸埋める
300 三輪王朝終焉 太陽神 磐座祭祀 箸墓古墳
552            物部祭祀 蘇我・物部仏教論争→「物部神道」へ
645 蘇我王朝終焉 拝火教      乙巳の変 天智天皇
663                 百済滅亡(白村江の戦い) 
673 百済王朝終焉 仏教       壬申の乱 天武天皇 
686 新羅王朝終焉 仏教       朱鳥の変 持統天皇→「中臣神道」へ
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