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月並能3月 西王母 「妖精のささやき」 [西王母]

三月の宝生月並能。月並は指定席なので脇正の前列2番目。ここは出が見れないのが難点なのだ。だって、三川泉の橋掛かりは最高なんだもん。たいていの能役者は三番目の松ぐらいはものすごく緊張していているのか自意識過剰気味な状態なんだな。三川泉のばあい、常になんとなく出てきているのだ。鷺のときなぞ、白いものが放物線を描いて
降りてきたとしか思えないほど自然であった。そしてこの日もなんとなく一番目の松のところに現れたのであった。可憐な愛らしい乙女が立っていた。薄紅いろの菊?の花模様のかわいい着物に清純な面。妖精のささやきのような、やさしい謡。立っていても足元が舞台から紙一枚浮いているようなたたずまい。皇帝に捧げ物をするという仰々しさが皆無の、
(今井泰男先生であったらナポレオンの戴冠式の絵のように華麗であろう?)まるで無垢な少女なのだ。閑皇帝もこの日はいたいけな少女を見守るなかなかイイ奴に見えた。後シテの中の舞にいたっては、私も同じ舞台で同じように(結果はともかく)舞ったんだあとしみじみとしつつ、春の日の舞台を心から楽しみ幸福であった。

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