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10月五雲会 班女 シテ小倉健太郎 [班女]

久し振りの能楽堂は混んでいた。女郎花、橋弁慶は脇正にいたが、気分転換もかねて正面に移動。席がいっぱいのため最前列の端、ワキ柱の前。オーケストラピットみたいで妙に落着く席ではある。能には珍しく狂言方の関西おばさん役登場。騒いでいるところにシテ登場。おばさんの喧騒と無関係な静寂。前シテは主に状況説明。後シテは彼氏欣哉登場。つまりこの時点でハッピーエンドに向かっての展開は明白。悲劇なら彼氏が登場するわけないもんね。それほど欣哉の存在は舞台の、物語の核心になっている。だからそこには絶望はなく、恋の成就に至る確信的狂乱があるだけだ。恋の狂乱は王子様に見守られた、恋の告白である。この妙な明るさはシテの持つ人間性の明るさに由来しているのだろうか?ケンノスケなら修道女のような慎ましやかな告白で、三川泉なら童女のような無垢な告白なのだろうか。春の盛りの花に酔うような本日の桃色吐息確信的狂乱でありました。ワキ方向から見たシテの立ち姿に大好きな寿夫さんの片鱗をみたようなと言ったらほめ過ぎ?体型があまりに違いました。平臥するところは綺麗すぎて違和感を感じてしまった。三川泉的破綻が私は好き。
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