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三月五雲会  藤栄 [藤栄]

2010/3/20 藤栄 シテ小倉健太郎 ワキ宝生欣哉
久々の能楽堂に仕事を切り上げ直行。浮世の風をたっぷり吸い込んだまま脇正にぼんやり座る。五雲会は自由席なので席の選び方で微妙にモチベーションが異なる。脇正を選択するときは多分ちょっと冷めてる時。思い入れが大きいときは正面で前の方が多い気がする。今日は脇の気分であった。弟子の分際で言うのも何なのだがけっこう男前の男舞(だじゃれ)でした。道楽者にしちゃあ誠実すぎるとは思うけど、狂言方ではないのだし、テキストもさほど複雑な人間像を求めているわけではないのだろうから、それでいいのだ。ただ、老獪なクセのある役者なら別な面白さもあるのでしょう。謝りながらペロリと舌を出すような。あの鞨鼓のような楽器は日舞では女ばかりが使うのに能ではいつも男ばかり。おじさんと鞨鼓って似合わないと思うんだけど。欣哉時頼では、ちょっと線が細すぎたような。シテではないのだしワキはかくあるべきものかもしれないけど、諌めるだけのパワーが本日は不足していたような。でも全体としてはすっごく良かったし面白かった。あの欄干をバチで打つのは何のためなのでしょうか?ノリに乗ってるためではないだろう。印籠も桜吹雪もないけど納得しちゃうすごく素直なチョイワル親父な藤栄でした。
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