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国立能楽堂3月 若手能 杜若 シテ小倉健太郎 [杜若]

恋の化身

恋は甘美な狂気である。恋は一瞬にして燃え立ち、瞬く間に消えてしまう儚い幻。

シテは杜若の花の精。業平に恋した高子ではなく、しいて言えば業平である。
高子であれば、未完の恋の成就を願う妄執となり僧に救いを求めるだろう。

花の精は、恋の喜びに身を任せ、永久に幸福の絶頂にある。
恋なのに終わりもなく始まりもない。

時のない世界 確かなものは何もない。
花前に蝶舞う 紛々たる雪 
柳上に鶯飛ぶ 片々たる金

花の精は高子と業平の一瞬の恋の化身だから。

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